パートを辞めたいけど言えずにいる人は意外と多いです。
まじめで責任感が強い人ほど、考えすぎてなかなか辞めると言い出せないこともあるでしょう。
わたしもパートを辞めたいと思ってから辞めるまで、憂鬱な気持ちを抱えながらズルズルと働きつづけることが多い人生でした。
最近パートを辞めた今思うことは、1日でも早く伝えて辞めたほうが自分の人生のステップアップに繋がるということです。なにより憂鬱な毎日から解放されストレスが激減しました。
この記事では、パートをする主婦の方に向けた円満に辞める秘訣や決断する方法を自身の経験も交えて解説します。
パートを辞めたいけど言い出せずにいる方はぜひ参考にしてください。
パートを辞めたいと言えない理由
主婦がパートを辞めたいと言えない主な理由には以下の4つが多いのではないでしょうか。
- 次の仕事が見つかるか不安
- 自分が辞めることで迷惑がかかる
- 言い出しにくい職場の雰囲気
- 退職する明確な理由がない
次の仕事が見つかるか不安
パートを辞めるときに次の仕事が見つかっていない状態だと不安になりますよね。保育園に子供を預けて働いている主婦の方は、保育園を継続的に利用するためにも仕事を続けなければいけない場合もあるでしょう。
せっかく受かったこのパートを辞めて後悔しないのか、今より良いパート先が見つかるのか不安になります。次の職場でも上手くやっていけるかわからないと考えるとなおさら不安になります。給料の面でも家計が心配になりますよね。
わたしも資格や手に職があるわけではなかったので、今のパートを辞めた後に雇ってくれる職場なんてないような気がして辞める決断ができませんでした。
自分が辞めることで迷惑がかかる
人手不足の職場は、自分が辞めることで他のパートさんに迷惑がかかると考えて辞めると言い出せないことがあるでしょう。
辞めていくパートさんの悪口を言うような人がいる場合は、なおさら自分が辞めて迷惑をかけることが怖くなります。
言い出しにくい職場の雰囲気
パートを辞めたいと言う相手は職場の上司の場合が多いですよね。普段から話しやすく接する機会が多い上司だと伝えるタイミングはたくさんありますが、そうでない場合、なかなか辞めたいと伝えるタイミングが難しいことがあります。機嫌や顔色をうかがわないといけない上司だとなおさらです。
雰囲気が悪い職場の場合は、辞めると伝えたあと退職日まで一緒に働くことが気まずいと考える方も多いでしょう。
退職する明確な理由がない
引っ越しなどパートを辞めなければいけない明確な理由がある場合は胸を張って辞めたいと伝えられますよね。しかしパートを辞めたい理由の多くは人間関係や、なんとなく働きずらい、時給がもう少し高い職場に転職したいなどが多いと思います。
正直に「時給が安いので」「人間関係に疲れました」と言える方は少ないでしょう。パートを辞める口実を考えるところから始まるのでしんどいです。
パートを辞める決断ができる考え方
パートを辞めたい理由はさまざまあると思います。パートを辞めたいけど言えずに悩んでいる方に、辞めると言う決断ができる考え方を6つお伝えします。
- 退職した後の職場の心配はする必要ない
- パートの退職はよくあること
- 退職したら職場の人と二度と会うことはない
- 辞めたいと言うのは一瞬
- より自分に合った仕事は世の中たくさんある
- 悩んでいる時間がもったいない
退職した後の職場の心配はする必要ない
人手不足の場合や、自分がやっている業務は辞めた後どうなるんだろう・・・と心配になることもあるでしょう。まじめで責任感が強い人ほど、自分のせいで周りに迷惑がかかることを避けたいと考えてしまいます。
結論としては、あなたがそこまで考える必要はありません。わたしも辞めた後の業務がほかのパートさんの負担しなってしまうのが申し訳なく感じていました。しかし、わたしなんて所詮ただのパートです。わたしが責任を感じなくても、会社はなんとかなります。
人手不足の場合は会社の責任であり、あなたが辞めるからではありません。
パートの退職はよくあること
パートが退職することは珍しいことではありません。会社は、家庭や子供を持つ主婦のパートは色々な理由で辞めることくらい想定内で考えています。
パート1人が退職することに会社に影響はありません。足りなくなった人員はまた募集するのみです。
退職したら職場の人と二度と会うことはない
退職を伝えたあとに、悪口を言われたらどうしよう・・・と心配になる方もいるでしょう。退職日までの数日間は気まずい思いをするかもしれませんし、周りからも気を使われてしまうことがあるかもしれません。
しかし職場を辞めたら二度と会うことがない人がほとんどです。退職したら忘れてしまうくらいの関係性の人がほとんどではないでしょうか。
職場が家の近所で辞めたあとに会う可能性が高いという方も、現実的にばったり会う確率は低いでしょう。仮に会ったとしても大したことではありません。気にしすぎないようにすることも大事です。
辞めたいと言うのは一瞬
辞めたいと伝えるのは誰でも勇気がいります。辞めたいと伝えた時の反応を想像して緊張してしまうのも無理ありません。しかし辞めたいと言うのはほんの一瞬です。言ってしまえば気持ちが一気に楽になります。案外あっさりと受け入れられることが多いですよ。
緊張するのは一瞬。言った後はもう辞めたいと言えないことで悩まずに済みます。
より自分に合った仕事は世の中たくさんある
今の仕事よりも良い職場が見つかるか不安になる気持ちは誰にでもあります。むしろもっとひどい職場だったらどうしよう・・・と考えることもあるかもしれません。
小さな子どもを持つ主婦の場合は、融通が利くパート先を選ぶ必要もあるでしょう。わたしも人間関係や時給に不満はあったものの、かなり融通の利く会社だったため退職に踏み切れませんでした。
でも心配しなくて大丈夫です。世の中には子どもを持つパート主婦の方はたくさんいて、働く主婦に優しい会社はたくさんあります。
想像の不安だけで一歩踏み出せないのはもったいないです。今より自分に合う仕事と職場に巡り合える可能性は大いにあります。
悩んでいる時間がもったいない
色々なことを考えすぎて、パートを辞めたいと言えずにいるのは時間がもったいないです。何度か考え直してみても辞めたい気持ちが強い場合は、そこから気持ちを持ち直すのは難しいでしょう。
辞めたいと言うことは勇気がいりますが伝えるのは一瞬です。子どもを持つ主婦の場合はとくに、1歳でも若いうちに次のステップに進むほうが可能性が広がります。
嫌な上司や職場に時間を割くのはもったいないです。わたしの経験上、辞めたら後悔するかもと思った職場でも辞めて後悔したことはありません。誰でも若いころにバイトや仕事を退職してきた経験があると思います。昔のことを振り返っても、辞めて後悔した職場ってなくないですか?
悩んでいる時間を、辞めた後の新しい生活の想像をする時間にしたほうが明るくなれますね。
辞めたいと言えない時の具体的な退職理由
辞めたいと言えない時にネックになるポイントは退職理由ではないでしょうか。職場の不満を正直に退職理由として言える方は少ないでしょう。
ここからはパートを辞めたいと伝えるときの退職理由を自身の経験も合わせて3つ紹介します。
- 家庭の事情
- 体調不良
- 正社員の仕事に就きたい
家庭の事情
家庭の事情は1番言いやすく納得してもらいやすい退職理由です。
上司に「家庭の事情」と伝えて具体的な事情を細かく聞いてくる人は少ないです。
子どもを持つ主婦のパートの場合はさまざまな事情があることもわかっているでしょう。
普段から上司と仲が良い、またはデリカシーがなく聞いてくる上司もいるかもしれません。
そんな場合は「親の介護が必要になった」「子供の習い事の関係」「夫の仕事の事情で家事と仕事の両立が難しくなった」など、具体的な理由も考えておきましょう。嘘になりすぎないようにできるだけ真実に近い理由が言いやすいでしょう。
「家庭の事情」はプライベートなことなので、あまり言いたくないと伝えるのもいいかもしれません。
わたし自身も「家庭の事情」と言う理由で上司に深掘りされることはなく受け入れられました。普段から話すことがあったパートさんには「主人が独立して仕事を手伝うことになった」と伝えました。これはまったくの嘘ではなく、主人が数年前に独立して多少の手伝いをしていたことは事実だったので、嘘をつく罪悪感もなく乗り越えられました。
体調不良
体調不良も退職理由として受け入れられやすいでしょう。
「片頭痛持ちで体調が優れないことが多くなった」「腰痛が悪化して立ち仕事が難しくなった」「病院で安静にするように言われた」などの理由があります。
職場環境が悪い場合は思い切って「精神的に続けることが難しくなった」と伝えてもいいかもしれません。
わたしは結婚・出産後に初めてパートで働いた職場で精神的に耐えられなくなって退職した経験があります。明日出勤することがもう無理だと思い「体力的にも精神的にも出勤することが難しい状態なので退職させてください。」とメールで伝えてそのまま退職しました。ブラックな会社だったので、わたしのような退職者も珍しくなかったようです。
結婚・出産後に小さな子供を保育園に預けながらの数年ぶりの仕事復帰だったため、当時はわたしが仕事できないんだ、せっかく働きだしたのにこんなことで辞めたらダメだと自分を責めて情けなくなりました・・・今思い出してもしんどくなるような辛い経験でした。
今思うことは、職場環境が悪いだけで自分を責める必要もなかったし早く辞めるべきでした。
正社員の仕事に就きたい
パート勤務の場合、子どもの手が離れてきたので正社員で働ける仕事に転職したいと考える方は少なくありません。今は正社員で働かれている主婦の方もたくさんいらっしゃいます。
本当はまだパートで働く気でいても、いつかは正社員で働くことを視野に入れている場合はまったくの嘘にはならないので言いやすく、退職理由としても受け入れられやすいでしょう。
円満に辞める秘訣
なるべく円満に気持ちよく退職するために気をつけたいポイントを2つ紹介します。
- 1か月前には伝える
- 繁忙期を避ける
1か月前には伝える
社会人の常識として退職日の1か月前には伝えるようにしましょう。
退職までの1か月のあいだに会社は、辞めた後の業務の分担や仕事の引継ぎ、新しい人材の確保の準備ができます。
精神的にキツイ場合や、やむを得ない理由がある場合は仕方ないですが、普通に働いていて辞めたいと思っている場合は1か月前に伝えましょう。
繁忙期を避ける
仕事や業種によって異なりますが、会社が忙しい時期はなるべく避けて退職を伝えるほうが良いでしょう。上司や周りも余裕がない時期は避けたほうが円満に退職を受け入れてくれる可能性が高いです。
これも精神的に大変な場合や気にしすぎて辞めると言えなくなるなら「忙しい時期に申し訳ございません」と一言気遣いの言葉を伝えれば、そこまで気にする必要はないでしょう。
まとめ
パートを辞めたいけど言えない方は多くいらっしゃいます。悩んでいるのは自分だけでないですし、色々考えて辞めると言えないことは普通の感覚です。
少し勇気を出してパートを辞めたいと言うことで、新たな人生が始まります。辞めると言うのは一瞬であり、言った後はすっきり前向きに将来のことを考えられます。
パートを辞めたいけど言えない方が勇気をだして新たな一歩を踏み出せることを願っています。